• 文字サイズ
  • 小
  • 中
  • 大

特定非営利活動法人マザーリンク・ジャパンでは、東日本大震災におきまして復興支援活動をしています。



  • ホーム
  • 災害 入学式衣類支援プロジェクト

南三陸町へ、第3便のご報告

ご支援いただきました皆さまへ、

2011.5.20更新


ご報告が遅くなりましたが、『入学式衣類支援プロジェクト』第3便、南三陸町便のご報告をさせていただきます。


最後の入学式、南三陸町への支援のはじまり

4月20日深夜、第二便を送り出して、早々に4月21日から、南三陸町の教育委員会の方とコンタクトをとり、その時点で小学校の新入生の予定数が113名とわかり、新たに衣類の募集を開始いたしました。最終的なサイズの希望や、申し込みをいただく人数は、5/8にならないとわかりません。各学校の校長先生でさえ、各ご家庭との連絡も儘ならず、安否確認ができていないご家庭もあるとのことでした。また、直前で転校を考えるご家庭もありそうです。


最終的な必要数がわからないから、多めに集めるしかないんです。。。

前回までで、東京の人よりも東北の方が大きいということがわかっています。お父さんやお母さんだけでなく、子どもたちも大きいのです。予想されるのは大きなサイズの不足です。東京の新一年生は110cmか120cmですが、東北で一番需要があるのは130cmの子ども服、大きなお子さんは150cmです。そして、XL以上の紳士服、XL以上の婦人服、27cm以上の紳士靴・・・。集まらなかったらどうしよう。前回のように大量に購入しなければならないかもしれません。各サイズの予測数集まるまで、毎日、お腹が空いたのも気がつかないくらい緊張していました。数日は気がついたら一日一食でした。「今度こそ、被災者の方を裏切りたくない」その想いが強かったからでしょうか。最終的な数はわかりませんが、とにかく、最大限のことを考えて集めるしかありませんでした。


私たちの地元、世田谷区 代沢小学校が協力!!

代沢小学校は私たちのオフィスから一番近い小学校です。ナント!校長先生に『門の前でチラシを配布させてください。」とご相談したら、『学校で配りましょう。』ということになり、数日後、門の前にご持参いただくことに!多くのご家庭から、沢山の衣類をご提供いただきました!代沢小学校の皆さん、本当にありがとうございました!


宅配便の方の言葉。「トラック全部、お宅の荷物です。」凄すぎます!!!

しかし、今度は凄かったです!ほぼ一週間、衣類が届き続きます。宅配便の方が「トラック全部、お宅の荷物です。」という日が4日くらい続きました。開梱し、カウントするのが大変です。ボランティアの方々は記名していただいた方だけでも、入れ替わり立ち代り、総勢54名にもなりました。本当に感謝です。「少しでも自分の出来ることをしたい。」、皆さん、想いは一緒です。皆さん、想いが強い方ばかりで、「少しでも気持ちよく受けとていただけるために」と、きれいにたたみ、きれいに袋にパックする作業に集中しがちでした。それを「とにかく、数の把握が先です!開梱してサイズごとの仕分けとカウントを優先してください!」。必要数が集まるまで、まるで戦場のようでした。


紳士服のサイズがわからず数の把握ができず。。。そこに、助っ人登場!!!

4月25日、お父さん用のスーツ、比較的女性のボランティアが多いこともあり、紳士服のサイズがまったくわかりません。サイズがわからないから、仕分けがまったく進んでいません。どうしよう・・・、どうしよう・・・。
・・・・。・・・・。
!!!そうだ!あの人がいた!とってもご無沙汰してしまっていますが、思い切って電話を掛けてみました。東京青年会議所の仲間、安積武史です。安積さんが教育政策委員会の委員長のとき、私が副委員長でした。オーダースーツの会社を経営しています。きっと、彼ならわかるはず!電話がつながり、数時間後、ボランティア全員分の吉野家の牛丼の差し入れを持って、駆けつけてくれました。着々と、スーツを採寸し、サイズ分けが進みます。今後にそなえ、採寸の仕方のメモを壁に貼ってくれました。帰り際には、「ガソリン代の足しにでもして!」と2万円もカンパしてくれました!安積さ~ん!かっこよすぎですよ~~!!!


やっと数の把握ができました。

4月26日、安積さんがいなくて、ちょっと不安でしたが、『メンズクラブ』のファッションチーフをしていらっしゃったという奈倉さんが駆けつけてくださいました!その後も、奈倉さんは紳士服の仕分けが必要なときには、ずっといらしてくださっています。

大雑把ですが、やっと、全体数の把握ができました。何とか子ども用の衣類だけは、目標数に達しました。あとは大人の大きなサイズだけです。Webサイトの更新をしましたが、それでも子ども服も届き続きます。そうですよね。目標に達したとわかる前に、送り出していただいた「衣類たち」です。届くに決まっています。今度は逆に「止まらなかったらどうしよう。」という不安も過ぎります。もう置き場所もなくなってきました。廊下まで衣類が入った箱でぎっしりです。カニ歩きをしないと廊下を歩けません。


あまりきれいでない服も。。。

入学式用の衣類だけでなく、普段着なども沢山届きました。しかし、残念なことに、中にはシミがあったり、明らかにクリーニングに出していなかったり、虫食いのものまでありました。ショウノウの臭いがキツイものもあります。さすがに被災者の方にお届けするわけにはいきません。そういった物を仕分けするのは本当に大変でした。ボランティアの中には、洗ってシミ抜きをしてくださった方もいらっしゃいます。本当に感謝です。ボランティアの皆さんが、「ちょっと届けられないかも」と判断したものは、「古着回収のお店」に持ち込み、ゴミ袋10袋分くらいで2600円くらいで引き取っていただきました。






記念写真を撮る余裕も。。。


ボランティア54名、衣類支援者350名!!!みなさん、本当にありがとうございます!

届いた箱の伝票を数えたら、350名くらいの方からお送りいただいたことがわかりました。目標数が集まったところでカウントを止めているので、正確な数字ではありませんが、特に婦人服は、一人の方が2着~5着くらいお送りいただいたことを考えると、ざっと1000着くらいは集まったでしょうか。それでも、最終的に大きめサイズは、やはり足りないかもしれません。女性の1000着に対し、紳士のスーツは120~130着程度です。「やはり女性のほうが沢山洋服を持っているのね。」と、つくづく関心してしまいました。それにしても、1000着です。


庄野真代さん、福島で活躍していらっしゃるフリーアナウンサーのやまのいまりこさん、からも何度もご連絡いただき、ラジオで流していただいたり、衣類をお送りいただいたりと、ご支援をいただきました。


足りないものは購入しました。。。

5月8日朝、南三陸町の志津川小学校から、やっと支援を希望しているご家庭の数の最終連絡がきました。結局、最終的な新一年生の数は80名程度となり、衣類の支援を希望された方は、その半分程度でした。それでも大人用の大きなサイズは足りませんが、小さなサイズや普通サイズは大量にあまりました。お父さん用のスーツは、不本意ながら、あまりきれいでないものも持ていくしかありません。靴は、連日千葉から駆けつけてくださったボランティアさんが、出発の前日に買い物に走ってくださり、27cm以上の靴など、揃わなかったサイズの靴21足程度購入することになりました。


前回、足りなくて届けられなかった避難所へ

出発は5月9日の予定です。直前の5月7日、私はある決心をしました。「前回届けられなかったことを許してもらえるとは思わない。それでも、これだけ集まっているのだから、第二便で持って行けなかったところにお詫びかたがたお届けしよう。」。ずっと頭の中にはあったのです、「遅れてでもお届けしたい。」。前回、ある避難所から電話がありました。「FAXしたのですがまだ届きませんか?」。ナント、そこからのFAXは届いてなく、しかも第二便全てが東京に戻ってからの連絡でした。恐らくFAX番号を間違えた等のことだったのだと思います。しかし、その方は「入学式に間に合わなくってもいいから、出来たら届けてあげて欲しい。」そのようにおっしゃったのです。その言葉がずっと頭から離れなかったこともあったのと、大きなサイズの衣類をカウントした結果、足りそうだったので、そのような決心をしました。



2011.5.26更新


5月9日、早朝出発。

5月9日、早朝5時、下北沢のオフィスに集合。
ワゴン車一台に2人と軽自動車に3名、合計5名で、荷物でぎゅうぎゅうになりながらも、何とか出発。


またまた、助っ人!!!はるやま商事さん。

そして、午後3時くらいだったでしょうか・・・。
ボランティアで広報をしてくれている添実のりさんからの紹介で、株式会社はるやま商事の広報の方からご連絡あり、ナント、足りなかった大き目の、しかも新品のスーツを支援してくださると連絡が入りました!翌日、私たちが宿泊させていただいた南三陸町の避難所に、無事届きました。はるやま商事さん、本当にありがとうございました!

入学式前日。ご家族の方に学校にお集まりいただき、おひとりお一人に手渡しで配布。

5月10日、9時 伊里前小学校、10時 名足小学校、14時半 入谷小学校、16時 戸倉小学校 17時半 志津川小学校 と順番に回り、一家庭づつ袋に入れたものを手渡しで渡してきました。名足小学校は津波で使えなくなり、伊里前小学校の校舎を間借りして、戸倉小学校も全壊し、登米市の廃校となった旧善王寺小学校の校舎を借りての学校再開です。戸倉小学校では、テレビ東京の取材が入り、私たちが配布するところやフィッティングまで、撮影していました。それから、添実のりさんがやっている「ハガキのちから」プロジェクトの、「はがきセット」も一緒に渡しました。

衣類セットの中には、こんな内容のお手紙も入れました。支援する方皆さんの気持ちが届きますよ~に!

ご入学式を迎えられる皆様へ

お子さまのご入学おめでとうございます。私もシングルマザーという境遇の中、多くの方のお力を借りながら子育てをしてまいりました。お陰様で娘も大学4年生となり、自身の子育てに終止符を打ったところです。苦しいこともある中で、私たち親子が多くの方に助けられ、我が子が心身共に健やかに成長できましたことは、本当に幸せなことであり、周囲の方々への感謝の念がたえません。私が仕事で疲れきっているとき、日曜日で自宅にいるにもかかわらず、娘の同級生のお母さまが、「たまには一人でゆっくりしなさい。」といって娘を預かってくださったりと、こちらから助けを求めなくても、自ら手を差し伸べてくださる方が大勢いらっしゃいました。母親として、社会情勢や家庭の事情で、子どもに充分なことをしてやれない辛さと、周囲の方からの支援に感謝する気持ちとの両方を経験いたしました。今回の震災にあたり、私が想いをはせたのは、被災しながら子育てをしていかなければならないお母さんたちのことでした。私には、まだまだ小さな力しかなく、今回も、このプロジェクトに賛同してくださった全国の多くの方の支援があり、手探りながらもここまで辿り着けました。ネットで情報を流してくださった方、衣類の提供をしてくださった方、仕分けのボランティアをしてくださった方、ドライバーさん・・・と300人以上の方々の協力がありました。中古の衣類ばかりではありますが、お送りいただいたご家族が入学式で身につけられ、各ご家庭の思い出の詰まった衣類ばかりです。ご支援くださった皆様が、被災地で迎えられる入学式に想いをはせ、お送りくださいました。
お子さまの成長は、一筋の明かりとなることと思います。お子さまの健やかなる成長を心よりお祈りしております。
私ばかりではなく、このプロジェクトに参加してくださった方々の心は、被災された皆さまと共にあり、皆さまと苦悩を分かち合い、復興の喜びを共にしたいという気持ちでいます。どうか、今後とも、微力ながらも皆さまの支援を続けさせていただければ幸いです。


嬉しいメールが届きました。あきらめずに続けて良かった!

夕方、お風呂に入るためにみんなで宿泊場所と離れたところに出向き、ついでにパソコンを持参でメールチェックをしました。南三陸ではネットを使えなかったので、東京を出てから初めてのメールチェックです。すると、嬉しいことに、早々に支援したご家族から、以下のようなメールが入ってました。


良かった!本当に嬉しい気持ちになりました。


拝啓、マザーリンク・ジャパン寝占様。
このたびは、心あたたまるご支援ありがとうございました。本日、受け取りいたしました。

3月11日の津波で家屋と自家用車1台を流失し、家族も一時離散しておりましたが、3日目に全員再会いたしました。
現在は妻の実家にて間借りして住んでおります。

当日は、娘達(現在4年生と1年生)は高台の保育園に避難して、私は職場から駆けつけて子供達と合流。
妻は、90歳を越えた祖母を連れて高台の叔父宅に避難しておりました。

地震発生後に職場から帰宅し、妻と祖母の不在(避難)を確認し自宅隣にある高台に登りました。 私の自宅は海に面していまして、第一波で倒壊いたしました。今でもトタン屋根や外壁が引き裂かれる音が、耳の奥に残っております。その時は本当に絶望いたしました…。

携帯がつながり、家族全員と再会した時は本当にうれしかったし、希望も感じました。
さいわい、私の職場は残りましたので先週より再開いたしております。

このたびの御恩は決して忘れません。
入学式は12日ですので、職場公認で休んで出席いたします。

本当に、本当にありがとうございました。

宮城県南三陸町
三浦 工
留美
○○
○○○



入学式にも出席し、ポラロイドカメラでの撮影サービスも。

5月11日、いよいよ入学式です。
伊里前小学校&名足小学校 チーム と 戸倉小学校 チーム の二手に分かれて出席してきました。そして、ポラロイドカメラでの撮影サービスもしてきました。私たちが衣類を支援したご家族だけでなく、希望するご家族全員のお写真を撮らせていただき、その場でお渡ししてきました。皆さん、笑顔で、とっても喜んでいただけました。


伊里前小学校の入学式

名足小学校の入学式

戸倉小学校の入学式

そして、帰京後届いたお便りです。



長い長い、そして良い旅でした。

4月2日に仙台の避難所で知り合った方から、「入学式の衣類の支援をしてあげてほしい。」と言われたことから始まったこの支援活動でしたが、途中トラブルもありながらも、何とか無事に終了いたしました。これも一重に、衣類をお送りくださった皆さまや、広報活動や仕分け等手伝ってくださったボランティアの方々のご支援があったからこそと、心より感謝しております。終わってみると、長い旅をしてきたような感覚です。でも、とっても良い旅でした。


被災地の皆さまが前向きになる一助になることを願って、今後も様々な活動を続けていければと思っています。


尚、サイズ違い等で余った衣類につきましては、通勤着支援プロジェクトや、被災地でのバザー等で利用させていただくほか、防寒着など支援先が見つからなかった衣類については、引き取り業者さん等に引き取っていただき、運営資金に換えさせていただきます。小さめの衣類については、「七五三」用の衣類として、被災者の方々にお渡しできればと計画中です。

  • ホーム
  • 災害 赤ちゃん救おう!プロジェクト